
看護学校卒業後の就職先は専門学校3年生の夏頃から就職活動を始めます。
30代半ば以降の学生は、看護学校の教員から慢性期病院を勧められる事が多かったです。
私は教員から勧められた病院とは違う病院に就職し、えらく反感を買ってしまいました。でも、私は後悔をしていません。それは、自分の目標が決まっていたから。そこに進むために何が必要か分かっていたからです。
この記事はこんな人にオススメです⬇
✓卒業後の進路に迷っている
✓就職先の特徴をイメージしたい
急性期病院

急性期病院の新卒看護師は20代が多いです。
一回り以上年下の人たちと同期になり、先輩も年下。師長、副師長と同年代。そんな中でも学びは多く、厳しい中で培った経験は大きな武器となります。
✓看護技術を幅広く、早く習得したい
✓高度医療に携わってみたい

デメリットポイントとしては…
✓前残業・残業が多い
✓入退院が多く、常に忙しい
✓休日に勉強会、研修があったりするので子供との時間は少ない
✓休みにくい環境の職場が多い
慢性期病院

手術やカテーテル治療がなく、急変も急性期に比べると少ないため、ゆったりと看護を学べます。
神経難病や重症心身障害児、寝たきり患者も多いので、看護技術は一通り学べます。
✓ゆったりと知識も技術も学んでいきたい
✓じっくり患者と関わりたい
✓患者の入れ替わりは少ないほうがいいと思っている
✓在宅看護へのシフトも視野に入れている人は、退院支援などにも関われる

デメリットポイントとしては…
✓慢性期で患者に変化は少ないので、前残業は少ないですが、残業は多い
✓退院支援にも力を入れているので、カンファレンス多め
✓寝たきり患者やセルフケア不足の患者が多い病棟は排泄ケアが多いので、身体的負担が大きい
リハビリ病院

整形外科や脳血管疾患の患者が多く、リハビリ目的に入院しています。
リハビリ目的に入院しているので、起床後、着替え〜ご飯、就寝まで本人が行えるように援助をしていきます。
✓点滴や酸素療法はたまにあるけれども、医療行為が少ないので、医療行為をしたくない人には良い
✓回復していく人の看護がしたい

デメリットポイントとしては…
✓医療行為の実施が少ないので技術を磨くのは難しい
✓おむつ交換、更衣、車椅子移乗、トイレ介助などが一日に何度もあるので、身体的負担が大きい
✓転倒する患者が多い。
クリニック

正直、クリニックは新卒には向かないです。というのも、最低限のマンパワーで経営している所が多く、看護師の数も最低限。新人を教える余裕はないからです。
最低1年は病院で勤め、点滴や採血ができるようになってからの転職でもいいかと思います。
訪問看護
最近は、新卒の看護師を受け入れている訪問看護ステーションもあるので、新人研修がしっかりある所であれば、新卒後の訪問看護もアリです。
なぜかというと、社会人経験がある看護師は既に、社会的な経験が備わっているから。訪問看護師は看護技術だけでなく、コミュニケーション能力も非常に求められます。
✓地域医療に興味がある
✓コミュニケーション能力が高い
✓子供が小さく、夜勤ができない

デメリットポイントは…
✓経験値が少なく、判断ができない
✓独り立ちまでに既卒より時間がかかる
おわりに
看護教員はあなたの特性や成績を見たり、学校と提携のある病院なども考えながら就職先を勧めてきます。
大切なのは
①自分は最終的に何がしたいのか
②就職先となる所で、家庭と仕事と両立ができるのか
③最終的な目標のために必要な技術はどこで培うことができるのか
教員の言うまま流されるのではなく、自分の家庭と将来の方向性を考えながら就職先を決定しましょう